車の名義変更手続きの流れと費用

自動車の名義変更とは、所有者や使用者などの名義を第三者に変更する手続きです。普通車の名義変更手続きは全国の運輸支局、軽自動車の名義変更手続きは全国の軽自動車検査協会で行います。管轄となる陸運局は、使用の本拠の住所地(車庫証明を取得)となります。

車の名義変更手続き おすすめ代行業者

全国には車の名義変更手続きを代行する業者が多数ありますが、どこの業者に依頼するのが一番良いの?という疑問はお持ちではありませんか?対応してもらえる営業時間、実績、評判、手軽さの4つ視点からおすすめの業者さんを紹介します。

車の手続き.com

運営会社:株式会社ラグザス・クリエイト

年間取扱実績:約4万件

受付:年中無休8:00~22:00(土日祝も営業)

対応エリア:全国対応(一部離島を除く)

その他の車手続き:一時抹消、車庫証明など

オススメ度:★★★★★

車の手続き.comは、年間の取扱実績が約4万件ということもあり、あらゆるケースを経験している為、シンプルな手続きから専門的な手続きまで幅広く対応しています。また、受付も年中無休のカスタマーサポートが対応し、全国対応ということもあって、個人間売買での名義変更や、ディーラーから購入した車の名義変更など、さまざまな場面でサービスを利用できます。また、全国の自動車関連業者や行政書士と提携をしている為、書類の手続き代行のみならず、車の陸送を同時に依頼することができたり、車の引取りや受け渡しなどもスムーズに行えるところが大きなメリットでしょう。

 

けやきワンストップサービス

運営会社:行政書士法人山口事務所

年間取扱実績:不明

受付:9:00~18:00

対応エリア:全国対応

その他の車手続き:一時抹消、車庫証明、バイクの各種変更手続きなど

オススメ度:★★★★

けやきワンストップサービスは京都市伏見区にある行政書士法人山口事務所が運営している名義変更手続きサービスです。行政書士といえば、官公庁などに提出する書類のスペシャリストとして認識されていると思いますが、けやきワンストップサービスでは行政書士が書類の作成や申請業務を行うため、安心して依頼できることが大きなメリットでしょう。エリアも全国対応しています。自動車やバイクなどにも対応しており、その他の手続きも幅広く依頼できるでしょう。

 

わかくさ代行サービス

運営会社:わかくさ代行サービス

年間取扱実績:全国の参加企業によって異なる

受付:参加企業によって異なる

対応エリア:全国対応

その他の車手続き:官公庁などの手続き全般

オススメ度:★★★

わかくさ代行サービスは、全国の行政書士事務所が参加し、自動車の手続き代行サービスを個人のお客様や一般法人のお客様向けに提供しているサービスです。軽二輪や小型二輪の対応もしており、行政書士事務所のサービスとあって、書類作成には安心して依頼することができます。

※オススメ度は運営者によるアンケート結果に基づき作成

 

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車の名義変更手続きの流れ

自分で普通車の名義変更を行う場合の流れです。警察署や陸運局に行って手続きをしますが、意外と簡単なので時間があれば自分で名義変更にチャレンジしてみよう。

1、車庫証明を管轄の警察署に申請する

2、必要な書類を準備する

3、陸運局に提出する申請書などの書類を作成する

4、手続きに必要なお金を準備する

5、陸運局で申請書を提出する

名義変更に必要な車庫証明を管轄の警察署に申請する

普通車の名義変更には、管轄する警察署からの車庫証明の許可証が必ず必要です。

車庫証明に必要な申請書(無料)は、管轄の警察署でもらうことができます。自動車の形状や車台番号や新所有者の氏名、住所などの情報を記入して管轄の警察署に提出しましょう。車庫証明にかかる費用は約3,000円程度(地域によって多少異なる)です。警察署に提出してから、地域によって多少異なりますが、約一週間で車庫証明の許可証を発行してもらえます。車庫証明の必要書類、書き方や申請方法で詳しく説明しています。

軽自動車は、保管場所届出を管轄の警察署に提出しなければなりません。しかし、普通車に異なり保管場所届出するかどうかは名義変更手続きに関係ありません。

 

普通車の名義変更をするときの必要書類を準備する

普通車の名義変更を行うのは管轄の運輸支局(陸運局)です。必要書類は「車の名義変更 必要書類ダウンロード」から取得できます。

書類名

詳細の説明

準備する人

車検証

(原本)

車検証がすぐに見つからない人は、車のダッシュボード(助手席の前)に入っていることが多いので探して見ましょう。車検を受ける時以外は見ることが無い書類なので、名義変更などの手続きが必要な際は、事前にチェックしておくとよいでしょう。

旧所有者

自賠責

保険証

車検証と同様に、車のダッシュボードに入っている事が多い書類です。自動車損害保険証明書のことをいい、一般的には薄い青色の用紙です。

旧所有者

リサイクル券

薄い緑色の用紙です。リサイクル料金を預託していることを証明する「領収書」のようなものと考えてもらえればよいです。車検証と同様に、車のダッシュボードに入っていることが多い書類なので探してみましょう。

旧所有者

印鑑

証明書

居住地の市(区)役所で所得可能です。平日であれば窓口で取得可能、時間外であれば住民基本台帳カードなどを利用して取得できます(市区町村によって異なる)。また、学生で印鑑証明書を取得していない人は、事前に市(区)役所で印鑑登録を済ませておくとよいでしょう。

旧所有者

新所有者

実印

名義変更に必要となる書類の中に、譲渡証明書と委任状があります。この2つの書類に旧所有者の実印の押印が必要となります。

旧所有者

新所有者

自動車税

納税証明書

今年度分の納税証明書が必要です。証明書を紛失している場合は、管轄の自動車税事務所で再発行をしてもらってください。管轄は、使用者の住所となります。

旧所有者

車庫

証明書

使用の本拠の位置(使用者の駐車場の場所)を管轄する警察所へ提出に行き、車庫証明書を発行してもらいます。正式には、自動車保管場所証明といいます。

新所有者

普通車の名義変更で追加書類が必要となるケース
1、所有者の氏名または住所が印鑑証明書の情報と異なる場合

2、所有者が死亡したことにより、相続の名義変更の場合

3、所有者が未成年の場合

4、所有者がローン会社やディーラーなどになっている場合

1、所有者の氏名または住所が印鑑証明書の情報と異なる場合

所有者の氏名または住所が印鑑証明書の情報と異なる場合とは、車を購入した日以降に結婚して苗字が変わった場合や、引っ越した場合などあげられます。その場合、住所または苗字が変わったことが分かる書類が必要です。氏名の変更がある場合は下記の書類をご準備ください。(※但し、郡、町が市に変更になった場合は追加書類不要)

(1)戸籍謄本(旧姓の記載があるもの)

住所の変更がある場合は下記の書類をご準備ください。

(2)住所変更が一度の場合は住民票

(3)住所変更が二度以上の場合は戸籍の附表

()4市町村合併などによって記載の住所が異なる場合は、町名地番変更等証明書

 

2、所有者が死亡したことにより、相続の名義変更の場合

所有者がお亡くなりになった場合は下記の書類をご準備ください。

(1)除籍謄本(相続人全員の記載があるもの)

(2)印鑑証明書(相続する方のもの)

(3)実印(相続する方のもの)

 

3、所有者が未成年の場合

所有者が未成年の場合は下記の書類が必要です。

(1)親権者の同意書

(2)親権者の証明書

(3)所有者本人の戸籍謄本(親権者との関係が分かる書類が必要)

 

4、所有者がローン会社の場合

所有者がローン会社や、自動車販売店の場合は下記の書類が必要です。ローン会社の場合は、完済していれば、ローン会社に自動車を売却する際に必要となる書類を送ってください。と伝えればもらえるでしょう。

(1)印鑑証明書

(2)譲渡証明書

(3)委任状

 

軽自動車の名義変更をするときの必要書類を準備する

軽自動車の名義変更手続きは、管轄の軽自動車検査協会で行います。普通車の陸運局と場所は異なりますが、通常は隣接した場所に事務所が置かれています。

書類名

詳細の説明

準備する人

車検証

(原本)

車検証がすぐに見つからない人は、車のダッシュボード(助手席の前)に入っていることが多いので探して見ましょう。車検を受ける時以外は見ることが無い書類なので、名義変更などの手続きが必要な際は、事前にチェックしておくとよいでしょう。

旧所有者

自賠責

保険証

車検証と同様に、車のダッシュボードに入っている事が多い書類です。自動車損害保険証明書のことをいい、一般的には薄い青色の用紙です。

旧所有者

リサイクル券

薄い緑色の用紙です。リサイクル料金を預託していることを証明する「領収書」のようなものと考えてもらえればよいです。車検証と同様に、車のダッシュボードに入っていることが多い書類なので探してみましょう。

旧所有者

認印

シャチハタ以外の印鑑であれば、どんな物でも可。

旧所有者

新所有者

自動車税

納税証明書

今年度分の納税証明書が必要です。証明書を紛失している場合は、管轄の市(区)役所で再発行をしてもらってください。管轄は、使用者の住所となります。

旧所有者

住民票

管轄の市(区)役所で発行してもらえます。軽自動車検査協会で使える有効期限は発行より3ヶ月です。

新所有者

陸運局に提出する名義変更の申請書などを作成する

陸運局に提出する申請書類は、普通車と軽自動車でそれぞれ異なります。下記より確認して記入例を参考に作成しましょう。尚、新所有者や旧所有者が準備する書類は上記より確認しましょう。

普通車の名義変更申請書類

1、手数料納付書

2、自動車税・自動車取得税申告書

3、申請書

軽自動車の名義変更申請書類

1、自動車検査証記入申請書

2、自動車取得税・軽自動車税申告書

 

申請用紙を記入したら、陸運局の窓口に申請用紙と必要書類を提出しましょう。万が一、不備がある場合は、陸運局のスタッフの人から、何が不備なのかを説明してもらい、訂正して提出すればそれでよいです。

このような名義変更について、手続きを義務付けられているのは新所有者となる人です。自動車の売買などによって名義変更が必要な場合は、譲渡を受けた日から速やかに手続きを行いましょう。

 

車の名義変更手続きにかかる費用を準備

車の名義変更にかかる費用は都道府県別に異なります。また普通車、大型車、軽自動車とそれぞれ費用が異なり、ナンバープレートは一連式と字光式によって費用は大きく変動します。

名義変更の費用一覧表

手数料 500円
申請用紙代 100円
ナンバープレート代 1,400円~1,800円程度


車の名義変更を手間なく安くすますコツ

上記では、名義変更の手続きについてご紹介していますが、ちょっと手間だなぁと思う方にアドバイスとして、私自身の体験談から、ナンバープレートが代わる名義変更や、相続関係の名義変更に関しては代行業者に依頼したほうがよいと思います。名義変更を代行しているおすすめの業者は、このサイトで紹介していますが、代行料がかかるといっても2万円前後だと思います。車庫証明は、どんな状況であっても申請にかかる手間や準備する書類は変わりませんので、車庫証明の取得は自分で行って、名義変更手続きだけ代行業者に依頼をするとスムーズに進むと思います。

まとめると、ナンバープレートの変更が無い名義変更は自分でやった方が良い。ナンバープレートの変更がある名義変更は代行業者に依頼したほうが良い。でも車庫証明は自分でやった方が良い。と覚えておくとよいでしょう。

 

陸運局に名義変更の申請書を提出する

陸運局の管轄は、使用の本拠の位置を管轄する陸運局です。都道府県別に情報が異なりますので、ご自身で名義変更の申請を行う場合は、自分の管轄する陸運局の情報を確認して手続きに行きましょう。

北海道エリア 北海道
東北エリア 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県
北陸信越エリア 新潟県 長野県 富山県 石川県
関東エリア 東京都 神奈川県 埼玉県 群馬県 千葉県 茨城県 栃木県 山梨県
中部エリア 愛知県 静岡県 岐阜県 三重県 福井県
近畿エリア 大阪府 京都府 兵庫県 奈良県 滋賀県 和歌山県
中国エリア 広島県 鳥取県 島根県 岡山県 山口県
四国エリア 香川県 徳島県 愛媛県 高知県
九州エリア 福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県
沖縄エリア 沖縄県

 

車の名義変更に関するまとめ

車の名義変更手続きに関する話(体験談)をまとめています。これから名義変更手続きをする人は参考にしてください。

新所有者に名義変更を依頼する時の注意点

個人売買で中古車を売ったことがあるのですが、その際に売った先(新所有者)に名義変更の依頼もしました。私が準備する必要書類をすべて新所有者の方に渡し、2週間以内の名義変更をお願いしていましたが、待てど暮らせど連絡が来ず、名義変更を早くして欲しいと何度も連絡して、ようやく手続きが完了しました。個人間取引の場合は、業者に車を売るより高く売ることができるので、売れたときはすごく嬉しかったですが、その後にいろんな事を心配したりすることを考えると、次回は業者に売却しようと思っています。

軽自動車の名義変更は簡単だった

知人から軽自動車を譲ってもらい、軽自動車検査協会に手続きについて質問したら、車検証と認印をお持ち下さいと言われ、その2点だけ持っていったら、すごくスムーズに手続きが終わりました。待ち時間も少なく、何の手間もかからなかったです。

ナンバープレートが変わる名義変更は注意が必要

少し昔ですが自分で名義変更をしました。他府県から購入した中古車だったので、ナンバープレートの変更があることをインターネットで確認して知りました。陸運局に手続きに行く当日にナンバープレートを車から外して書類と一緒に持っていって手続きをしました。陸運局の窓口で手続きがスムーズに済んだのですが、新しいナンバープレートはもらえるのではなく、陸運局で取り付けないといけないことをその場で知り、交渉しましたがどうにもならず。既に、車にはナンバープレートが無い状態でどうすることもできず、結局、近くの中古車屋さんに相談して陸運局の手続きを代行してもらいました。